[薬研堀] 「のんびりな居酒屋 にじいろ」。カウンターの端に、出張の夜を沈める。

一人飲み

静かに座れる場所を探して

昼から続いた会議と、その後の取引先への挨拶回り。
ようやく解放された時、時計の針は20時を回っていた。
ホテルに戻ってコンビニの弁当で済ませるほど、気持ちは枯れていない。
ただ、流川の賑やかな中心部に飛び込む気力は残っていなかった。
静かに座って、自分のペースで酒を飲みたい。それだけだ。

5席だけの静かなカウンター

薬研堀の少し外れた道沿い、ビルの1階に小さな看板を見つける。
ガラス戸の向こうは、外の喧騒が嘘のように静かだ。
奥にテーブル席が見えるが、手前のカウンターは5席だけ。
端の席が空いているのが確認できた。迷わず扉を開ける。

ホルモンの脂と冷たいビール

メニューを眺め、「にじいろMIXホルモン焼き(780円)」を頼む。
カウンター越しに、丁寧に火を入れる音が響く。
小腸とセンマイ。特製のピリ辛ダレが絡んだホルモンが皿に盛られる。
和牛の脂の重さが、冷たいビールの苦味を静かに中和していく。
悪くない夜だ。

ホタテの熱で酒を飲む

少し腹が落ち着いたところで、「ホタテバター焼き(980円)」を追加する。
バターが鉄板で焦げる香りが、鼻腔を突く。
箸で割ると、肉厚なホタテの繊維から熱い汁が滲む。
海の旨味の塊を飲み込み、冷酒を流し込む。
派手さはない。だが、疲れた夜にはこの手触りが正しい。

静かな余韻

1時間半。約3,800円。
店を出ると、薬研堀の夜風が少し冷たかった。

来週も、ひとりでふらっと入れる店を探しに行きます。

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