三川町、並木通りから一本入った場所。
賑やかな通りから隔絶されたように、重厚な構えの「五臓六腑 本店」が姿を現す。
ここは、肉と魚、その両方を「火」の力で極限まで高めて供する場所だ。
19時。一人でカウンターに座る。
目の前には、パチパチと音を立てて燃える炭火。
その熱気と香りが、日常の細かな雑念を焼き払ってくれる。
ここでは、誰かと語らう必要はない。
火の揺らぎと、食材が焼き上がる音。それだけで、夜は十分に満たされる。
まずは瀬戸内の鮮魚から。
そして、この店の真骨頂、A5ランクの和牛。
炭火で丁寧に焼き上げられた肉は、外は香ばしく、中は驚くほどジューシーだ。
噛み締めるたびに溢れ出す脂の甘み。
それを、キレのある広島の地酒で流し込む。
過剰な演出はない。火と素材。その力強さに、ただ身を委ねる。
「いいものを、一番いい状態で」
そんな店主の矜持が、一人客の心に静かに響く。
一時間半。七千円台。
酒を重ね、料理に耽った代償だ。納得して札を置く。
表に出ると、並木通りの夜風がいつもより少しだけ優しく見えた。
来週も, ひとりでふらっと入れる店を探しに行きます。
| アクセス | 八丁堀電停から徒歩7分 / 中央通り・並木通りエリア |
|---|---|
| 営業時間 | 17:30〜23:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 一人予算 | ¥6,000〜¥9,000 |