流川の喧騒を抜け、雑居ビルの二階へ。
扉を開けると、そこには外の騒がしさが嘘のような、静謐な空間が広がっている。
「結人」——。日本ワインと山口の酒、そして丁寧に作られた和の皿が迎えてくれる。
20時半。二軒目としても、あるいは一日の締めとしても。
カウンター席。隣との距離が程よく、一人の世界に没頭できる。
ここには、過剰な接客も、観光客の喧騒もない。
ただ、店主が誠実に料理と向き合う音が響くだけだ。
「山口の、雁木をお願いします」
キリリとした冷酒が、仕事で火照った喉を静かに鎮める。
お通しの小鉢から、店主のこだわりが伝わってくる。
地元の食材を活かした創作和食。派手さはないが、一つ一つの仕事が細やかだ。
お野菜にこだわっているという。
その滋味深い味わいが、疲れた身体に染み渡る。
日本ワインの品揃えも豊富で、次に何を合わせるか迷う時間すら贅沢に感じる。
独りでいることの自由と、それを支える静かなホスピタリティ。
一時間半。六千円台。
納得して札を置く。
店を出ると、流川の夜風が少し冷たかったが、足取りは軽かった。
来週も、ひとりでふらっと入れる店を探しに行きます。
| アクセス | 胡町電停から徒歩5分 |
|---|---|
| 営業時間 | 18:00~翌1:00 |
| 定休日 | 日曜日・祝日 |
| 一人予算 | ¥6,000〜¥8,000 |