今回の出張は長かった。トラブル処理に追われ、コンビニ弁当で済ます夜が続いた。
最終日の夜くらい、誰にも邪魔されず、いいものを食べたい。
そんな時に予約するのが、並木通りから一本入った三川町にある「むろか」だ。
ここは「迷わなくていい」店だ。メニューを見る必要すらない。
入店の判断:19:00(予約必須)
古い民家を改装したような佇まい。靴を脱いで上がる。
カウンター席に通されると、そこは別世界だ。調理場の音と、控えめなBGMだけ。
「お一人様ですね。お待ちしておりました」
この店はコース一本勝負。座れば自動的に饗宴が始まる。
実食:むろかの和食コース
8,800円(税込・飲み物込み)。安くはないが、内容を見れば安すぎると感じるはずだ。
名物の「蓋付き木箱の前菜」が開かれる瞬間、出張の疲れが吹き飛ぶ。季節の刺身、手の込んだ煮物、そして絶妙なタイミングで提供される日本酒。
飲み放題込みなので、値段を気にせずペアリングを楽しめるのも、一人客にはありがたい。
「旨い」と呟いても、誰にも聞かれない。ただひたすらに、食と酒に向き合う2時間。
チェックリスト
一人耐性
◎(カウンターで大将の仕事を眺めながら)
静かさ
◎(完全個室もあるが、カウンターは聖域のように静か)
滞在しやすさ
◯(コースなので時間はかかるが、急かされることはない)
予算感
8,800円(飲み放題込み)
この店に向いている人
- 出張の疲れを、少し贅沢な食で癒やしたい人
- メニューを選ぶのが面倒で、プロに全て委ねたい人
- 騒がしい居酒屋ではなく、凛とした空気を味わいたい人
店を出ると、並木通りの華やかな灯りが少し遠く感じる。
胃袋も心も満たされた。これで明日、胸を張って帰れる。
来週も、ひとりでふらっと入れる店を探しに行きます。
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