胡町、銀山町電停から徒歩数分。
ビルの1階。凛とした佇まいの「なかたに」。
ここは、一人で少し贅沢をしたい、あるいは仕事の成功を静かに祝いたい時に訪れる場所だ。
19時。カウンターの中では、丁寧な手仕事が繰り広げられている。
まずはカワハギの生ちり。肝を溶いた醤油に身を潜らせ、口へ運ぶ。
濃厚な肝の旨みと、身の甘さが混ざり合う。
広島に来て良かった、と本気で思う瞬間だ。
そしてメインの穴子のしゃぶしゃぶ。
透き通った出汁に穴子をくぐらせると、身がふわりと花開く。
その繊細な食感は、他ではなかなか味わえない。
地酒が進む。
過剰な演出はない。料理そのものが主役だ。
店内の空気もどこか凛としていて、自分の背筋も少し伸びる。
だが、それは決して窮屈なものではない。
「本物を知る一人の客」を、正しく扱ってくれているという安心感だ。
一時間半。七千円台。
酒を重ね、料理に耽った代償だ。納得して札を置く。
表に出ると、胡町の街明かりがいつもより少し綺麗に見えた。
来週も、ひとりでふらっと入れる店を探しに行きます。
| アクセス | 銀山町電停から徒歩3分 |
|---|---|
| 営業時間 | 17:00~00:00 |
| 定休日 | なし |
| 一人予算 | ¥7,000〜¥8,000 |